ある日突然、肺気胸になった話し#2

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思いつきで行った病院で突然命の危機。肺気胸入院〜完治編

初めての病気入院


※前編のおさらい
突然の肺気胸で左の肺が3分の1に潰れ、急遽大きな病院へ行くことに!
胸の横から針を刺して、肺の空気を抜く処置(胸腔穿刺)をし様子を見ること2日が経過。

X線での画像から、胸腔穿刺(きょうくうせんし)の効果はなく、言われた通りそのまま入院になりました。

早速処置が始まりました
横向きに寝て、胸の横に穴を開けチューブを通し排気を促す機械がつけられ24時間、生活をともにすることになりました。

名前は「ドレーン」

今日から友達というわけだ!

(ボールは友達みたいな感じ)
世代あるあるですね笑
キャプテン翼



そんな悠長なことを言っている場合ではない

刺さってるチューブがけっこう痛い。
友達にはなれそうにない。

(肋骨周辺は、肋間神経などもありそこに穴を開けたわけだから痛いのはしょうがないらしい)

痛いのと、 コイツ(ドレーン)が一緒なので極力ベッドの上。


iPad、買えばよかったな。

今はサブスクで何でも観られるのに…。
ここは絶対、課金必須。


あと、S字フックは絶対必要。
ベッドの横に必要なものをすぐ取り出せます。
(これは、後で持ってきてもらいました)

朝の日課は、体温測定、酸素飽和状態を確認、1階でレントゲンを撮り、そのままコイツを連れてコンビニで淹れたてコーヒーを買う。
唯一の楽しみだ。

病院食は普通に美味しい。

そして一向に状態は良くならず、手術の日程が決まった。


手術前日、ようやくシャンプーが許された。
洗面台に頭を下げるタイプ、入院してから3日目ともなると1シャンでは全く泡が立たず、2回洗ってもらった。


私よりずっと年上の看護師さんに優しい言葉をかけられ、なんだか涙が止まらなくなった。


手術の日が来た

手術当日、父レジェンドと姉、長男が来てくれた。

次男は絶賛反抗期中。

頑固一徹、ゲッターズで言うところの鳳凰。
ものすごい当たっている笑

手術開始は午前中。

頑張ってきます!

下着も脱ぎ、真っ裸に患者衣?病衣?を着て横向きで寝たまま運ばれ、ものすごく広い部屋にベッドがたくさん並んでいた。

1,2,3、ドラマみたいと思ったのも一瞬。

気づいたときには、違う部屋にいた。

(いってーーーー、まじで痛い)心の声

意識朦朧、目が開けられない。

うっすら家族が見えた気がしたが、とにかく体が動かない。

「ピ、ピ、ピ、ピ」テレビで見るあの機械が付けられている。

またまた、ドラマのよう….。

看護師さんが、尿意がきたら袋に溜まるので…と言っている。

意識がない時にいろいろ付けられたらしいと、朦朧としながらも理解した。

どうやら、集中治療室的な部屋に要看護状態。

寝返りも打てず、なぜか体のあちこちが痛い。
過去イチきつい。

こんな状態なのに、この手術というやつをご年配の方がやったらもっと辛いんだろうなと容易に想像できた。



看護師さんに背中をクッションを右、左と何回も入れ替えてもらった。

そしてついに尿意がきたが、脳の方では漏らすような感覚になるので我慢してしまう。

なんとも言えない感覚だ。



そして頻繁に、機械の音が一定じゃなくなり、慌てて看護師さんや先生が来た。

このまま逝くこともあるなと以外に脳は冷静。



痛いのにちょいちょい眠ってしまうが、起きたら現実に戻される。

節々が本当に痛い。
そして寒い。

そんなことを繰り返し数時間が経過、病室に戻れたのは夕方近くだった。

喉がカラカラだ、痛くて水も取れない。


✅️手術前に常温の水をベッドに容易しておくべし、肝心なのがストロー!
起き上がれないので角度が変えられるストローは重宝します!

ドレーンは相棒

って、コイツ(ドレーン)まだいるし笑。

手術終わったら開放されると思っていたが、甘かった。

どうやら、体液を外に排出したり、肺の再膨張を促すために必要らしい。


体を起こすことが出来ないので、手の近くにあるのにベッドのスイッチを取ることも出来ない。

看護師さんを呼び、手が届く所に置いてもらう。

上体を少し起こすがどの角度も痛い。

術後は痛いので、痛み止めが処方された。

痛いくせに極力飲みたくないと言ったが、すぐに撤回💦

それほど辛かった。



手術翌朝は、車椅子でレントゲン室に。
コーヒーを欲していない。
そして食事の度に薬を飲んだ。

術前までは、タバコも実は吸いたいと思っていたが笑
それもない。 



嗜好品を欲していないときは、よくよくなのだ。


そして、手術を担当した先生から詳しい説明を受けた。

今回の手術は胸腔鏡手術で「開いたら肺は真っ黒で一部網目のようなスケスケ状態だったので、穴の開いた箇所は縫合し、網目のスケスケ部分は、あちこちにシートを貼り付けました」とのことだった。

つまり、3箇所縫って、縫えない部分に関しては大きなアップリケで補強したらしい。

家族には術後すぐに説明していたらしく、愛煙家の姉もさすがに禁煙を考えたそうだ。

そして、腹圧がかかることは絶対NG。
しばらくの間は、肋間神経を断ち切っている部分もあるのでしばらく痺れがあると思いますとのこと。




手術から7日目にして、あいつとコンビ解消♪

自由になった。

トイレも一人で行ける喜び!

そして久しぶりのシャワーだ。



いよいよ退院の日。

なんだかんだで2週間の入院生活を送ることになった。

健康保険は「国民健康保険」

シンママということもあり、マルフク制度利用。

入院費用は、ほぼほぼかからず。
2万円でお釣りがきた程度だったので、一安心。

日本の医療制度は神制度だということ改めて気付かされた。

看護師さんも神だ。

しょうもないことで呼ばれても嫌な顔せず、何回呼ばれてもやさしく対応していた。




最後の最後で、タリーズのコーヒーのテイクアウトをした!

毎日飲めるじゃんなんて思っていたが、コスパを考え入院中はコンビニコーヒーを飲んでいたからなんという特別感!!
それはそれでありがたかったのだが、念願の贅沢コーヒー♪


外だー♪

これがシャバというやつですか笑


2週間ぶりにハンドルを握ると、感覚が鈍っているのがよく分かる。

片道20分、ゆっくり帰ろう。


その夜、父が仕事から帰ってきた。

てっきりお祝いかと思いきや

「明日ガスレンジ買ってこい。」

なかなか火が点かないらしい。

「買ってこないとお前の飯もないからな」と捨て台詞付きだ。

(別に作らなくて結構ですよ)

(絶対安静の腹圧NGなんですけどーーーー)

(もっと入院しておけばよかったな)

常識が通じる相手ではない。
基本自分軸。
退院したその日に父の洗礼。
恐ろしい男だ。



翌日、こっちは命の灯火を燃やして買いにいくのであった。

※生命保険などに加入している人
病気がわかった時点で対象になるのか、確認しておくと流れを教えてもらえます。
退院後、落ち着いたら医療保険の手続きのため診療明細(自己負担)を病院に貰いに行く。
それを生命保険会社に送付という流れだ。(あらかじめ病院にお問い合わせをしておくと丁寧に教えてもらえます)

手術からちょうど1ヶ月、仕事も復帰。
だが、感覚と体力が落ちてしまっている。
完全復帰までは遠い。


そして言ってた通り、痺れがありこのまま、ずっと痺れが取れないのだろうかとメンタルとの戦いもありました。

それから数年、コロナ禍をきっかけにランニング開始。
傷口もほとんど目立たなくなり、痺れもありません。

今も週2回5キロを継続、7年目です!


タバコも、入院前の一本を最後に無事卒業。


そして一回も病院に行くことなく、元気に過ごしています。

最後に


中年女性の肺気胸は珍しいみたいです。
若くて細身の男性に多いそうですね。

痩せ型、元々の肺が弱かったのと、タバコも原因の一つのようです。


手遅れになる前に気付けて良かったのかもしれません。



✅️あれば良かったものリスト
✔Wi-Fi(ギガホ、ポケットWiFi)
✔iPadまたは、PCなど
✔イヤホン
✔蓋付きのコップ、またストロー(下のコンビニで売っていたが、必要なときには絶対安静なので買いに行けません)
✔常温のペットボトルをベッドに用意してから手術に望むべし
✔耳栓(周囲の音対策)
✔体拭きシート(タオルで体も拭けますが、洗濯物が増えてしまうのであれば便利)
✔S字フック
✔ビニール袋(S字フックにかけられる)
ゴミ入れ、物入れなどに使えて余剰にあれば便利

この記事が何かお役に立てば嬉しいです。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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